改めて。このブログに綴ることはわたし個人の体験や見方にすぎません。文章って、ブログって、だいたいがそんなものかもしれません。
それでも、不登校で苦しんでいる子たち、友達が学校へ来なくなった経験がある子たち、その周りの大人たちに伝えられることは少しはあるんじゃないか。と思っています。
だから、「学校に行きたくない」その子のまわりのあなたに向けて書いているつもりです。
何を書こうか、それはずっと前からわたしの中にありました。
そしてブログに書こうと決めた時に気付きました。これって不登校に関わりがあるかどうかは取っ払ってみんなに伝えたいことなんだ、と。
なぜなら、「不登校」は「たまたま」だからと言ってしまってよさそうです。
「たまたま」って、どういうことか。
ひとつに、いろいろ、さまざま、それぞれの理由があったりなかったりして悶々する人(児童生徒)。
ふたつに、登校するのがいわば当たり前の現代日本。
この2つの要素がたまたまこの時代のこの地域で出会ったから「登校」に「不」を付け足せた。
「結婚」という概念なしには「非婚」も「未婚」もないし、
「真面目」な人がいるから「不真面目」ができる。
不登校かどうかは問題を測る指標にはならない。
悶々とした何かが表出した結果、ある特定の場所にある校舎という建造物内に足をはこぶことができず、分かりやすく出席か欠席かと記録されただけのこと。
いじめや特定の先生や児童生徒がイヤだ、という明確な原因がある場合は別です。
いじめからは逃げてください。周りの大人はその子が逃げる手助けをしてください。
その子が嫌がる先生から離してください。
英語表現 – depression
英語で、うつ病を「depression」といいます。
うつ病と診断されたかどうかにかかわらず、落ち込みがひどい時も使われる。
ex. I was depressed a couple weeks ago. (わたし、一、二週間前はすごく落ち込んでいたんだ。)
抑え、押さえ、プレスし、pressし続け、
ぎゅうーーぐー グググっ
文字通りにうつ病=depressionとなる。言語ってよくできたものだ。
抑えつける。何を?
学校に行き続けていても、会社に行き続けていても、一見何の問題もなく生活を送っているように見えるその人。
ある時、人づてに「うつ病になったんだって」と聞く。
身近な人が、あるいはあなた自身がそうかもしれません。
じゃあ、その抑えられたモノって何?
わたしは「その人がその人自身でいること」がそのモノだと思う。
笑いたい時に笑う、
歩きたい時に歩く、
思いたいことを思う
自身でいるのを抑える言葉。
「あの子と遊んじゃだめー」
「しーっっ 静かに!」
「ちゃんと座ってなさい」
「子どもは、元気よく!」
繰り返しになりますが、不登校かどうかは問題を測る指標にはならない。
学校に通わないというのは、自分自身を抑え、
学校に行き続けていたら自分はだめになる!と感じとっての防衛反応かもしれないし、
防衛できる時期を通り過ぎ精も魂も尽き果て動けなくなった結果かもしれない。
抑えられたモノ、あなたは何だと思いますか?
提案があります
その子の周りの大人のあなたへ、提案があります。
その子に何かを言うとき、その子について何かを決めるとき、
『その瞬間瞬間にその子がその子自身でいる』を始発点にしませんか。
原因を見つけ出すことよりも、何よりも。
『その子が安心や幸せを感じる環境に居られる』と言い換えてもいいです。
「やりたい」と言うことをやらせてあげる。
簡単です。って簡単に言いすぎ!?
だって、本人が「やりたくない」ことを無理にやらせるって…経験ありますか?
疲れます。しかも、もっのすっごーーーーく!
赤ちゃんから部下からおじいさんまで。みーんな。
しかも、みんなが嫌な気分になります。
やらせた方も、やらされた方も。
(やらせることに成功した人は一時的にコントロール欲は満たされるかも。)
「やりたい」ことを「やる」
ほら、簡単です。シンプル。
このシンプルなことを実行する時に気をつけることが2つ、あります。
- 「やりたい」と言うように誘導してないか
例えば、「〇〇って、これが好きだよね」とその子を決める発言をしていないか。
あなたの好みをそれとなく聞かせたり、「ママは(パパは)こっちがいいと思うけどなー、〇〇はどう?」とあなたの望みを先に口にしていないか。口に出すのは飲み込んだとしても、ほらほら。表情に出ていませんか? - 「やりたくない」も「やりたい」のうち。を肝に銘じる
「やりたい」も「やりたくない」も意思表示であることには変わりない。
『その瞬間瞬間にその子がその子自身でいる』
そこを始発点に。忘れそうだったら始発点に戻ればいい。
どんな小さなことも
「やりたいこと」というと 絵、バレエ、サッカー、将棋、ダンスなどなど… 習い事の教室をリストアップしたようなワードが思い浮かぶ方もいるかもしれませんが、
習い事の教室が存在することじゃなくて、もっともっーと些細な、小さなことから。
寝たい
食べたい
いつも通るこの道いつもは左だけど、今日は右に行ったらどこに着くの?
緑のしましまの靴下がいい
行きたい
行きたくない
そんなやりたいことを大事にしませんか。
もし、それができないときやあなたとって難しいとき「ダメ」という前にそれがどうしてできないのか、理由を話してあげてください。自分に関わることが理由もわからず、勝手に決められるのって気分の良いことではないです。
これは学校に行きたくないと意思表示をした後に、いちばんありがたかったことについて書いた記事です。
「そっか」- 学校へ行かなかった頃2
その子を知るあなたへ。次はあなたの番かもしれません。
あなたがあなた自身でいる。
あなたの貴重なお時間、ありがとうございました。
では、また^^